アノテーション

教師データへの評価

仕事を行っている方のことは様々な指標をもって評価がなされることになります。これは将来の昇給や昇進、会社の発展につながる要素でもあります。しかしながら世の中には数値での評価が難しい職業もあり、その中の1つが教師です。教師の評価を進学率で決めてしまうことになると、赴任する学校によって不平等となってしまいます。加えて同僚の教師の授業を直接的に見ることはほとんどできないので、教諭間で互いに評価をすることも難しいのが実際のところです。そういった事情があったことにより、日本の教師のデータは極めて少ないという問題がありました。しかし、このままでは指導を改革することが出来ず、学校での教育については各教諭の力量にゆだねられています。そんな中教師データというものが登場しました。これは教師の成績や実力をデータ化したものであり、教育改革に役立てられることが期待されています。まだまだ足りないのが実際のところですが、2000名以上のワーカーが調査の対象となります。 教師データが教育の改革に役立てられることは基本的に好ましいことといえるでしょう。ただ、先生という仕事は数字で測れないものであることには注意が必要です。データには現れない部分で頑張っている先生も多くおられます。データに縛られすぎてしまうことが教諭の行動に影響を及ぼしてしまうことは好ましくありません。データに現れる部分ばかりに力を入れていても子供たちのためにはなりません。これは教諭の側だけでなく、その評価を下す側にとっても重要なことです。学力の向上ばかりに注意を向けるのではなく、学生生活全体をよくしていくことが先生の役割となります。他にも保護者対応など負担の大きい要素はたくさんあります。それらの業務をいかにして情報とするのか、だれが判断するのか、結果をどうフィードバックするのかといったことに議論がなされる必要があるかもしれません。納得できる方法が模索されています。

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